約8kmにわたって、滝あり瀬ありの変化に富んだ美しい渓谷。
一般には十二兼駅から自然歩道を通って牛ヶ滝まで4.5km、さらに奥へは林道を歩いて行きます。
木曽路の中でも特に美しいといわれるほどの清冽な流れと壮大な自然の芸術は、どの季節でも旅人を魅了してしまいます。
柿其峡(木曽川)
清洌な柿其川が木曽川本流に流れ込む出合の一帯、「南寝覚」ともいわれる「寝覚の床」のミニチュア版で、木曽川の広い河原を形成する花崗岩の柱状節理が浸食されて、美しい姿を見せています。別名、中河原峡とも呼ばれています。国道19号「柿其入口」交差点から入ってすぐの柿其橋からも、よく望まれます(十二兼駅から徒歩約10分/850m)。
八剣神社
境内の大杉は木曽では珍しい熊野杉で樹齢570年余。四本の杉が一株になっていて「よすぎ」(町の天然記念物)ともいわれています。
柿其水路橋(国の重要文化財)
桃介橋・読書発電所とともに国の近代化遺産として指定されており、現存する戦前の水路橋の中では最大級のものです。
きこりの家
江戸末期の文久4年(1864年)に建てられた民家を解体復元。自炊しながら昔の生活が体験できます。
柿其温泉(渓谷の宿いち川)
柿其渓谷入口にある温泉で、入浴・食事・休憩・宿泊ができる施設があります。泉質は単純弱放射能冷鉱泉。
牛ヶ滝
巨大な花崗岩が壮観な景勝地。牛ヶ滝展望台への遊歩道はお勧めのコースです。
霧ヶ滝
牛ヶ滝からいったん戻り、林道を徒歩40分。展望台からの眺めは爽快です。
イボとり観音(十二兼・中山観音)
この観音堂にある木の靴でこするとイボがとれるといわれています。毎年8月14日には観音堂境内を出発して十二兼をまわって歩く百万遍念仏(町の無形民俗文化財)が行われています。