三留野宿と野尻宿(大桑村)を結ぶ与川道はその昔、水害で通行できない中山道本道の迂回路でもありました。
等覚寺の円空仏、阿弥陀堂の石仏群、紅葉の名所でもある松原御小休所など、歴史の名残をとどめた場所を結ぶ道が里山や山腹を通って続きます。
苔むした街道脇の石や落葉が周囲の静寂の中で道の盛衰を語りかけてくるような、歴史、変化に富んだ地形、景観にも恵まれた絶好のハイキングコースです。
和合の枝垂れ梅(町の天然記念物)
江戸時代、木曽谷有数の酒造家遠山氏の庭木として愛育されてきた古木。
園原先生碑
三留野東山神社神官の家に生まれた園原旧富は、江戸中期の神学者で尾張・美濃・信濃に門人多数を擁していました。
等覚寺の円空仏(町の有形文化財)
円空仏は町内に6体あり等覚寺には韋駄天像以下3体があり、公開されています。
三留野宿本陣跡・枝垂梅(町の天然記念物)
本陣の庭木だった枝垂れ梅の古木と、明治天皇御膳水が名残を留めています。
廿三夜塔
二十三夜の遅い月の出をおがみ、豊作などを祈る民族信仰の塔です。遅い月の出を立って待つことから「お立ち待ち」とも呼ばれています。 この塔は嘉永7年(1854年)に建てられました。
古典庵・与川の秋月(木曽八景)(町の名勝)
中秋の名月はここから眺めると、周囲の地形とあいまって大きく見事です。またここは、江戸時代初期に僧坊・古典庵のあったところでもあります。
白山神社の大杉(町の天然記念物)
大杉は2本あり1本は目通り周囲8.2m、他の1本は6.7mの巨木です。また、春と秋の例祭には神社に神楽獅子が奉納されます。
松原御小休所
御小休所は、高貴な方が通行する際、休憩所として見晴らしのよい場所などに設けられていました。
阿弥陀堂
境内には、庚申碑・巡礼参拝碑・ 名号碑などの石碑があり、古い物は元禄5年(1692年)のものもあります。
根の上峠
与川と野尻の堺の峠で、かつてはここにも御小休所が設けられていました。